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ボクシング 日々の日記

引退のご報告

本日10月27日にWBOタイトルを返上、ならびに引退届けを提出し、プロボクサー生活を終えましたことを、ご報告させて頂きます。

本来ならば防衛戦を行うべき立場ではありますが、5月の世界挑戦に向けては家庭の多くを犠牲にして臨み、その先の事は考えずに突き進んでいました。試合後にそれらを埋めていく生活の中で、「今度は夫と息子の為に時間とエネルギーを使いたい」と思う気持ちが強くなりました。

私の目標であった「世界チャンピオン」を「家族の目標」だと言い、仕事をセーブしてまでサポートしてくれた夫と、幼いながらに一大事を感じ取り、いつもご機嫌で居てくれた息子に本当に感謝しています。今後は2人のやりたい事を大事にしたいと思いますが、その中で私のキャリアも活かしながら、何かまた面白い事に挑戦していきたいと思っています。

また引き続き、futurジムの後輩ボクサーが活躍できるように力を注いで行きたいと思いますので、可愛い後輩たちを応援して頂けたら嬉しいです!

2011年のプロデビュー以来、ただただ強くなることを目標に夢中になって過ごした11年間でした。

私の憧れであり、信頼する石田トレーナーに褒めてもらいたくて、とにかく練習をしました。

少し上達したかと思えば、また元に戻り…何度ため息をつかれたか分かりませんが。本当に根気強く、地道に教えてくれた石田さんには感謝しかありません。

「女子の名門」とは知らずにふらっと入ったfuturジムでしたが、偉大な先輩たちのお陰で、自分も「世界チャンピオン」を目指すことが出来ました。最高の理解者であると同時にライバルでもあり。お互いムキになって(ほぼスパー状態の)マスばかりしていた頃が懐かしいです。笑

そして、若い仲間たちも沢山出来ました。ボクシングは個人競技だけれど、ジムはチーム。誰かが頑張ることで、きっと他の誰かも頑張れます。それは、ボクシングジムの中だけではなくて、人と人が出会えば何処ででも生まれる力ですね。そんなことを、ボクシングを通して学びました。また良いご縁が生まれるように、これからも精進して行きたいと思います。

長いようであっという間のボクシング生活でしたが、本当に沢山の方々に応援して頂き、様々な経験を積ませて頂き、本当に感謝しています。ボクシングを通して出会った皆さまとのご縁が、何よりの財産だと思っています。皆さま本当にありがとうございました!!

最後になりましたが、なかなか結果が出せなかった私に挑戦を続けさせてくれた平山会長、ありがとうございました。

諦めず、思いきり挑戦を楽しむ。

そんな素敵なボクシング人生でした。ありがとうございました!!!!

小澤 瑶生

この記事の著者

小澤瑶生(おざわたまお)

小澤長野県上伊那郡辰野町出身。元女子プロボクシング世界チャンピオン
拓殖大学卒。大学時代はバスケットボール選手としてインカレベスト4、オールジャパンを経験

プロボクシング戦績:22戦 17勝 6KO 5敗
初代G Legendスーパーフライ級王座
第5代OPBF女子東洋太平洋スーパーフライ級王座(防衛0)
第2代日本女子フライ級王座
第8代WBO女子世界スーパーフライ級王座

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