①-1. 日本人と外国人のリズム感の違い
みなさんこんにちは
私達日本人と欧米人ではリズム感覚が違う
よく聞く話だしなんとなく、そんな気がするけど、何がどう違うのか、いまいちよくわからない
そんな方が多いのではないでしょうか?
これは外国の音楽やダンスといった芸能を理解する上で、実はとてもとても大切なポイントで、クラシックやジャズ、といった音楽のジャンルに関係なく、日本人と外国人の楽器演奏における根本的な違いを生み出しています。
腕やカラダが力んでしまって上手く脱力することが出来ない、
譜面通り演奏しているはずなのにそれらしい演奏にならない、
指の基礎練習を毎日続けているのにちっとも上達しない
そんな悩みがある方は、まず、このリズム感覚の違いを理解し、外国人のようなリズム感覚を手にいれる事で、抱えている様々な問題が解決されるかもしれません
それでは日本人と欧米人のリズム感覚の違いはどこにあるのか、色々な角度から探っていきましょう
日本人と外国人の根本的な違い、それは「言語」です
日本人:日本語
アメリカ人:英語
日本語と英語は言語的に最も距離が遠い言葉の一つと言われていて、似ている所を探す方が難しいですよね。
実はこの言語の違いが、日本人と外国人のリズム感覚の違いの根本的な要因です。
突然ですがみなさんはこの単語を何と読みますか?
「McDonald’s」
正しくは「məkˈdɑːnəldz」ですが
日本では「マクドナルド」と読みますよね
「məkˈdɑːnəldz」という発音は日本語にはないイントネーションやニュアンスです。
言葉を発音している際のリズム感覚とカラダの動きに注目してみましょう

日本語:表拍起点、閉じるリズム、沈んでいくリズム、腹筋中心に体を内向きに動かす、頭は下に動く(ダウンビート)

英語:裏拍起点、弾けるリズム、解放的なリズム、背筋中心に体を外向きに動かす、頭・カラダ全体は上に向かって動く(アップビート)

この裏拍から表拍へと繋がる言葉のブロックは、リズムが止まる事なく、次の言葉のブロックへと繋がっていきます。これが、いわゆる「グルーヴ」と言われるリズム感覚の正体です。
日本人が外国人らしいリズムで演奏が出来ない、カラダが動かせない理由は、実はこの言葉のリズム感覚がひっくり返っているためです。
外国の音楽、楽器を演奏しようと思った時、楽器に触る前に、まず、この外国語の持つ言葉のリズム感覚とグルーヴ感覚に徹底的に慣れる事が大切です!
この言葉のリズム感の違いが身体感覚・ピアノ演奏に与える影響について、YouTubeチャンネル「ピアノ大好きTV / 社長とピアニスト黒木くん」を運営されている、クラシックピアニスト「黒木洋平」さんのお話をご紹介させて頂きます。ヨーロッパと日本におけるピアノ演奏の違いは、言葉や文化、リズム感の違いから来ているんだ、という自らの留学体験を元にお話をされています。
私が欧米人とのセッションを通して感じていた感覚的な事を、とても上手く言語化されています。
この日本と外国のリズム感の違い、身体感覚の違いによって様々な文化的差異が生み出されています。
日本語のような沈むリズム、ダウンビート主体の言語は、日本と東アジアの一部の文化圏においてのみ使われており、その他の地域は全て弾けるリズム、アップビート主体の言語となっています。
「日本人はリズム感が悪い」と言われたりしますが、正確には
「ダウンビート主体の日本語を話す日本人は、アップビート主体の他の言語圏のリズムを感じにくい」という事なのです。
歩き方や体の使い方、喋るテンポ、人との距離感、考え方など、言語によって私たちの社会の様々な文化が形成されている事、それが実は日本以外の国とは大きく異なっているという事に、日本語を喋る日本人だけの文化圏にいる限り、なかなか気付く事は出来ません。
外国人の身体感覚に近づく為には、まずは日本人にとって一番馴染みのある外国語である、英語のリズムに慣れる事から始めましょう。英語のラジオや音楽を聴くのもいいですし、外国人の友達がいる人は積極的に話しかけてみましょう。その際注意しなければならない事は、出来るだけネイティブに近い発音と振る舞いを意識する事です。たとえ言葉の意味がわからなくても、それらしい雰囲気でマネをする、という事がとても重要です。

[…] 1.日本人と外国人のリズム感の違い2.言葉のリズム感の違いが、音楽にどのような影響を与えているのか3. ダウンビートとアップビート4. 言語感覚の違いが身体感覚に与える影響5. 歩き方を変えればリズム感が変わる6. ピアノ上達の為に外国人的なリズム感覚・身体感覚は必要?7. 美しい姿勢でカラダを脱力する 手拍子の方向・力の方向を変える 8. アップビートを意識したピアノの奏法 […]