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セッション参加の心得

ジャズのセッションに参加するのが恐い!!!
失敗したらどうしよう、、
怒られるかもしれない、、

と心配している皆さんへ



大丈夫です!!!!



みんな必ず最初は初心者です。世界中で活躍している偉大なミュージシャン達も、初めてのセッションはきっと盛大にズッコケていたと思います。ですので、基本的にジャズミュージシャンはセッションに初めて参加される方にとても優しいのです。


演奏中にピアノの蓋を閉められたり、曲名を言わずに曲が始まったり、めちゃくちゃ早いテンポで演奏されたり、、そんな時代も確かにありましたし、それだけ真剣に音楽を勉強する人が集まる場がセッションでした。時代の変化と共に、今はもっと気楽な雰囲気になっています。

参加したい人が気軽に参加しやすい雰囲気になっているな、と感じる一方、こういう所に気をつけたらもっといいのにな、勉強の仕方が違うんじゃないかな?と思う部分もたくさんあります。

私も実際のところ、大変な迷惑をたくさんの方にかけてきた、という自信があります。アガってしまってどこを演奏しているのか分からなくなったり、コードを間違えたり、リズムがめちゃくちゃになってしまったり、大概の事はやらかしてきたと思います。

そんな私なので、偉そうな事は全く言えませんが、最低限、こういう事に気をつければ楽しいセッションが出来ますよ、というポイントをお伝えしたいと思います。


●譜面を(出来るだけ)見ない

セッションは人とのコミュニケーションです、というお話をしましたが、皆さん人と会話をする時はどんな事に気をつけていますか?目を見て相槌を打ったり、相手の話を聞こう、という姿勢で会話をしていますよね。譜面に注視した状態でセッションを行う事は、新聞を読みながら人の話を聞くようなものです。

つまり、相手の話も半分くらいしか聞こえてこないし、相手もこちらの話が伝わっているのかよくわかりません。うまくコミュニケーションが取れないのです。出来るだけ共演する相手の顔を見たり、音に耳を傾けられるようにしましょう。譜面は忘れた時のメモ書き、くらいの気持ちで手元に置いておくのが良いでしょう。

実際、外国人のミュージシャンはプロのミュージシャンでも譜面が全く読めない人も一定数います。譜面読めないから、聴いて合わせるからとにかく音を出してくれ!という感じです。そもそもジャズを作った当時の黒人ミュージシャンが譜面を読んでセッションしていたでしょうか、、?


●常に思い出し続ける

譜面を見ない事に繋がるお話ですが、曲をどうやって覚えるんですか?という質問をよく受けます。私は過去に演奏した曲目は数百曲あると思いますが、それら全てを細部まで記憶していません。実際、それらの曲を、その演奏の都度思い出しているんです。

英語では「覚える」も「思い出す」もrememberという一つの単語です。覚えている、という事は、思い出している、と同義なんです。



ジャズなどのポピュラーソングは、コード進行や構成にある程度の決まった法則があります。

曲として気持ちよく聴こえるためのセオリーです。この点を理解していれば、「この曲とこの曲はAパートが同じ構成、同じコード進行だな」とか、「Bパートは4度上に転調するんだったな」というような、記憶のとっかかりになりそうな部分が見つかるのです。それぞれの曲に対して、記憶のとっかかりとなりそうな部分を記憶している、というイメージで、細部はその都度思い出しているのです。

また、音源や他の人の演奏を聴きながら、この曲のキーは何かな?コード進行は何かな?メロディーを鼻歌で歌ってみよう、という事を常に考え続けています。そういう習慣をつける事が大切です。


●適切なfeelでカウントを出す

これは音楽が始まる上で、ものすごく重要なポイントです。フロント楽器、特にボーカリストの方には必ず理解して欲しい点でもあります。

カウントの出し方についてですが、指をパッチンと鳴らせますか?手を叩いてもいいです。

4beatの楽曲を例に、出したいテンポを口でカウントしながら、2拍4拍でパッチンと音を鳴らしてみましょう。この時に、以下のような日本語の発音でカウントしてしまわないように注意してください。(♩が音を鳴らすタイミングです)

▶︎日本語feelでのカウント
ワン ♩ (休み) ♩
ツー ♩ (休み) ♩
ワン ♩  ツー  ♩ 
ワン ツー スリーフォー

実はこの瞬間、もうすでに演者の演奏力がわかってしまいます。

日本語の発音のままカウントすると、間延びしたダウンビートのリズムになり、適切なジャズのfeelになりません。


▶︎英語feelでのカウント
エワッ ♩ (休み) ♩
エツッ ♩ (休み) ♩
エワッ ♩ エツッ  ♩ 
エワッ エツッ エスリッ エフォッ

これだとどうでしょう?一気にスピード感が出た気がしませんか?

日本語は全ての音に母音がくっついていて、平坦なリズムの言語であり、これがダウンビートを作り出す要因です。なので、裏拍からカウントを始め、意図的に音を切ってあげないと英語のようなスピード感が生まれません。

この指パッチンも、日本語のダウンビートの感覚で、上から下に手を振り下ろしながら鳴らしてしまう人がいます。そうすると下ろしたタイミングで音が鳴るので、リズムが止まって聞こえてしまいます。

正しい鳴らし方ですが、まず手を横に振り子のようにユラユラと振ってみてください。まさにswingって感じですね!手の振り幅は小さくて大丈夫です。振り子が1番下に来たタイミングの時にパチッと音を鳴らします。手はそのまま振り子運動を続け、上に向かった後、また自然と下りてきますよね。

日本語のfeelで振り下ろした時の手の動きと比べて、リズムが止まらず次へと続いていくのを感じませんか?

大事な事は規則的な円運動、一定のパルスを作り出す事です。ジェットコースターのように上がったり落ちたりしながら、グルグルと回りながらリズムが進んでいくのです。



●アップビートのfeelを意識する

私が考えるジャズのセッションにおける最も大切なポイントが、アップビートのfeelを感じられるか、演奏の中で表現出来るか、という事です。

正直に言うと、コードを間違えたり、メロディーを間違えたり、フレーズがカッコ悪かったり、といった初心者にありがちな悩み事は、全て瑣末な問題だと思っています。


リズムさえグルーヴしていれば、何を弾いていてもカッコ良く聴こえます。そして、その逆もまた然り、なのです。feelが無い状態でセッションをしようとすると、お互いのテクニックを競うしかなくなってくるのです。


 

イメージして欲しいのは
・「Ki Chi-ti  Ki Chi- ti」という外国語のfeelで裏拍から始まるswingのリズムを感じているか
・「トントントン トトンがトン」という頭拍で合わせる音頭リズムになっていないか

この点を最も大切なポイントとして、いつも意識してください。



●笑顔を大事に!

最後の大事なポイントは、「楽しそうにする」という事です。

不安な気持ち、緊張したメンタルは体の筋肉を硬直させ、本来のパフォーマンスが発揮出来なくなってしまいます。まずは自分で自分の気持ちを楽しい気分にしてあげましょう。

人は楽しいから笑うのでは無く、笑うから楽しくなるのです。笑顔を意識すれば、自然と体はリラックスしていきます。また笑顔には共演者の気持ちをリラックスさせる効果もあります。緊張している時ほど笑いましょう!^o^

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