BLOG & INFO

未分類

②-3.レイドバックのフィールを歌で感じよう

さて、ジャズのメロディーを弾くに当たってとても大切なフィーリングにレイドバックという感覚があります

直訳すると後ろに遅れる、という意味ですね

実際の英語の表現としては、遅れるというよりも、ゆったりとしている、という表現の方が適切だそうです

ジャズ演奏においては、裏拍を起点としたメロディーが表拍に対してレイドバックする、少しズレて演奏する、ということが自然に行われています

オスカーピーターソンのC Jam Bluesという演奏からレイドバックのフィールを感じてみましょう。テンポが速くて難しい場合は、スピードを0.5倍にして聞いてみましょう

表拍のリズムに対して、右手のメロディーが常に少し遅れて入っています

そしてメロディーのフィーリングは「タッタ タッタ」という3連譜ではなくて「タタタタ」というイーブンに近いフィールで演奏されています。

ベースの表拍に対して、ピアノのメロディーが毎拍常に少しズレている、レイドバックしているのがわかりますか?

このように裏拍がピッタリ揃って、リズムとメロディーの表拍がズレたまま曲が進む、というのが実は外国人的な音楽の特徴です



日本人特有のリズムに対する思い込みとして、
・メロディーとリズムは拍の頭でぴったりと揃うはずだ
・リズム感のいい演奏とは、メンバー全員のリズムがぴったり表拍でそろって聞こえる演奏で、リズムがズレるのは良くないことだ

というのがあると思います

実はこの思い込みが日本人がジャズを学習する上での大きな妨げになっています

実は外国人はお互いの演奏を聞きながら、拍頭の打点をズラす、という事を自然に行なっています

日本語にはレイドバックというフィーリングが存在しないので、感覚的に理解することがとても難しいですが、英語の歌を英語らしく歌うことで、この感覚をつかむことが出来るようになります

このレイドバックを意識した上で、もう一度

日本語:しあわせなら手を叩こう
英語:if you are happy and you know it 

を交互に歌ってみましょう

どうでしょう?日本語の歌は表拍にピタッと歌詞とメロディーがハマっているのに対し英語の歌は表拍に対して少し遅れている、ゆったりとリズムをとっているように聞こえませんか?

これがレイドバックと呼ばれるリズム感覚の正体です

しかもこのレイドバックはゆったり感を奏者のフィールによって浅くしたり深くしたりすることができます

日本語の歌ではこういう歌い方をすることは基本的にないですよね
演歌のコブシと比較される事がありますが、演歌のコブシは表拍を起点にわざと拍頭をズラした歌い方をするのに対し、ストレス拍リズム言語の英語は普通に歌うと自然とレイドバックしてしまう、という感じなのです



ジャズ演奏においても、この裏拍を起点としたメロディーが表拍に対して少しズレて演奏する=レイドバックする事によって音楽のグルーヴを生み出しています

このリズムのズレ、音楽のグルーヴを楽しめるようになれば何を弾いていても楽しい!と感じられるようになりますが、多くの日本のジャズ学習者は、このメロディーのリズムが表拍からズレたまま進む、という英語のリズムの認知が無いため、表拍でぴったりとそろった、悪くいうとグルーヴ感のない単調な演奏に陥りがちです。

この表拍に対して少しレイドバックしてイーブンに近いフィールでメロディーを演奏している、という事が日本人のリズム感覚では聞き取れないため、つい自分たちが慣れ親しんでいる表拍でピッタリと揃ったダウンビートの音頭のリズムでSwingを解釈しようとしてしまいます

このレイドバックのフィールを感覚的に理解しない限り、どれだけ正確に譜面の音符を弾いても、何かが本物とは違う気がする、、という違和感から抜け出すことが出来ません

これは楽器のテクニックやコード、音楽理論、フレーズの知識の問題ではなく、日本語と英語が全然違うリズム感覚の言語である、という文化的な土台の違いに由来するものです

この差を埋めるためには、英語の歌のトレーニングを通じて、言語的なリズム感覚を徹底的に養う必要があります



また何がどう違うのか、ということをきちんと言語化して理解しておかなければ、あっという間に日本人的な発音、音頭のリズム感覚にもどってしまいます。

ジャズのフィールを理解する上でこのレイドバックの感覚を掴むことは非常に重要です。日本語のテキストで英語のレイドバックのフィーリングを完璧に説明する事はとても難しいので、具体的なトレーニング方法を詳しく知りたい方は是非講座を受講してください。

603-8433京都市北区紫竹北栗栖町2番11
営業時間 / 10:00〜21:00
定休日 / 不定休

 

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 MUSICA SPORT All rights Reserved. 事業再構築

CLOSE